過食症と他の疾患との関連性です。
一口にパーソナリティー障害といっても、いろいろな種類があります。
その中で、過食症にもっとも関係が深いのは、
「境界性パーソナリティー障害」と呼ばれるものです。
この障害のある人は、一人でいることに大きな苦痛があり、この苦痛から逃れるために
人と付き合うのですが、安定した関係は築けず、気分も変わりやすいのが特徴です。
こういった不安定な関係の中で、衝動のコントロールがむずかしくなるのです。
たとえば、少し思い通りにいかないことがあると、暴力をふるったり、
死にたくなってリストカットや薬のまとめのみをするなどです。
過食があっても、このような行動を伴わない患者の方も多いのですが、
このような不安定性や、衝動性が見られる患者の方もいます。
中には、過食症状がでるまではこのような傾向がまったくなく、過食や拒食が
出始めてから、食べる/食べない、吐く/吐かないをめぐって、母子の関係が
急に不安定になり、衝動行為が現れてくる患者の方もいます。
一方で、以前から、対人関係はつねに不安定で、ある時期は過食が問題となるのですが、
本当はそれよりも、学校や会社などが長続きしない、すぐ死にたくなる、
などのパーソナリティーの問題のほうが深刻、という患者の方もいます。
過食がひどいときにさまざまな衝動行為が見られる場合、
「多種の衝動型の過食症」
と呼ぶこともあります。
過食に関連する症状を先に治療するべきか、それとも、境界パーソナリティー障害の
ほうの特徴、つまり対人関係や気分の不安定性を重視すべきかは、患者の方によって、
個別に考慮しなければならない問題です。
2008年03月25日
過食症とパーソナリティー障害
ニックネーム aimi at 19:17| Comment(0)
| 過食症と他の疾患
2008年03月24日
過食症と『うつ』との関連性
過食症の、他の疾患との関連についてです。
うつ、落ち込みというのは、さまざまな精神疾患の中でもかなりの頻度の高いもので、
軽いものから重いものまでさまざまな程度があります。
気分が晴れず、考えが悪い方向へいきがちだけれども、日常生活には重大な支障は
ないものから、気力や判断力が極度に低下し、睡眠もとれなくなって、
日常生活ができなくなってしまうものまであります。
気分の範囲だけのうつは「うつ状態」と呼ばれることが多いのですが、この場合は、
日によって、あるいはその日の出来事によって、うつの気分も強弱があることが
多いのです。
日常生活にも大きな支障をきたす形のうつは、うつ病といいます。
これは最低2週間以上は1日中「うつ」が続くのですが、その時期が過ぎると
ほぼ普通の状態に戻るので、うつの時期とそうでない時期が比較的はっきりしています。
過食症にうつ病が合併することもまれではありませんが、
「うつ状態」は、
ほとんどかならずといってよいほど頻繁に見られる症状です。
少しでも過食したり太ったりすると、自分はどうしようもない人間だ、
生きていてもしかたがない、と気持ちが沈み込みます。
過食症には、このように、体重の増減などに連動して「一喜一憂」的に気分が
変動することが少なくありません。
このような一喜一憂なものは、過食症の治療とともにおさまっていきますが、
明らかにうつ病が合併しているときは、薬物療法などを用いて、「うつ」にも
積極的に治療を行なう必要があります。
うつ、落ち込みというのは、さまざまな精神疾患の中でもかなりの頻度の高いもので、
軽いものから重いものまでさまざまな程度があります。
気分が晴れず、考えが悪い方向へいきがちだけれども、日常生活には重大な支障は
ないものから、気力や判断力が極度に低下し、睡眠もとれなくなって、
日常生活ができなくなってしまうものまであります。
気分の範囲だけのうつは「うつ状態」と呼ばれることが多いのですが、この場合は、
日によって、あるいはその日の出来事によって、うつの気分も強弱があることが
多いのです。
日常生活にも大きな支障をきたす形のうつは、うつ病といいます。
これは最低2週間以上は1日中「うつ」が続くのですが、その時期が過ぎると
ほぼ普通の状態に戻るので、うつの時期とそうでない時期が比較的はっきりしています。
過食症にうつ病が合併することもまれではありませんが、
「うつ状態」は、
ほとんどかならずといってよいほど頻繁に見られる症状です。
少しでも過食したり太ったりすると、自分はどうしようもない人間だ、
生きていてもしかたがない、と気持ちが沈み込みます。
過食症には、このように、体重の増減などに連動して「一喜一憂」的に気分が
変動することが少なくありません。
このような一喜一憂なものは、過食症の治療とともにおさまっていきますが、
明らかにうつ病が合併しているときは、薬物療法などを用いて、「うつ」にも
積極的に治療を行なう必要があります。
ニックネーム aimi at 11:51| Comment(0)
| 過食症と他の疾患
2008年03月22日
過食症とアルコール依存、アルコール乱用の関連性
食事のコントロールがつかない「過食」だけでなく、飲酒も度を越してしまう場合が
あります。
飲酒しないと離脱症状(禁断症状)が出たり、飲酒習慣のために生活上十台な支障を
きたしたりする「アルコール依存」の場合もありますが、そこまではいかない
「アルコール乱用」のケースもあります。
境界性パーソナリティー障害のところでも述べたように、「度をすぎる」行為が
「食べる」「飲む」に集中するほかに、ギャンブル、性的行動などさまざまな
衝動的行為が見られる場合もあります。
イギリスのフェアバーンらの研究によると、一般人口では、飲酒問題がある人は
人口の2%なのに対し、過食症患者では、10%に飲酒問題があり、1%に薬物(麻薬)乱用、
23%に過度の禁煙が見られたといいます。
アルコール依存の人がアルコールに依存しているのと、過食症の人が食べ物に
頼っているのとは同様のメカニズムと考えて、過食症も「嗜癖」のひとつととらえる
考え方もあります。
確かに、なにかストレスを感じると食べ物に逃げてしまうとか、ときどき
どうしようもなく食べたくなるとか、類似した面はよくあります。
しかし、過食症の場合は、
過食の結果である「体重増加」を恐れるからこそダイエットをする
→ 無理なダイエットをするからその反動で過食する
→ 一番恐れていた体重増加が起きてしまう
→ そこでますますダイエットに熱中する
というサイクルがあります。
過食はしたくないという強烈な意思があるからこそ、それがいきすぎて普通の食事も
食べられなくなってしまい、空腹感がまた過食をもたらすという、出口のない
サイクルにはまりやすいのです。
アルコール依存の場合は、飲酒の結果の「酔った状態」を恐れるところから病気が
始まるとはいえませんし、過食症患者の方があくまでも細い体型を追求するのとは違って、
「しらふの追及」ということが病気の根本になっているわけではありません。
また、アルコール依存の場合は、飲酒後嘔吐して酔うのを防ぐ、といった打消し行動が
見られることもありません。
このような点から、過食もアルコール依存も「嗜癖」と大きくいっしょにまとめて
しまうことに反対する専門家もいます。
確かに、アルコールを「断固避ける生活」は不可能ではありませんが、
食べ物を断固避ければ即拒食であるという点は、アルコール依存とは違ったむずかしさです。
あります。
飲酒しないと離脱症状(禁断症状)が出たり、飲酒習慣のために生活上十台な支障を
きたしたりする「アルコール依存」の場合もありますが、そこまではいかない
「アルコール乱用」のケースもあります。
境界性パーソナリティー障害のところでも述べたように、「度をすぎる」行為が
「食べる」「飲む」に集中するほかに、ギャンブル、性的行動などさまざまな
衝動的行為が見られる場合もあります。
イギリスのフェアバーンらの研究によると、一般人口では、飲酒問題がある人は
人口の2%なのに対し、過食症患者では、10%に飲酒問題があり、1%に薬物(麻薬)乱用、
23%に過度の禁煙が見られたといいます。
アルコール依存の人がアルコールに依存しているのと、過食症の人が食べ物に
頼っているのとは同様のメカニズムと考えて、過食症も「嗜癖」のひとつととらえる
考え方もあります。
確かに、なにかストレスを感じると食べ物に逃げてしまうとか、ときどき
どうしようもなく食べたくなるとか、類似した面はよくあります。
しかし、過食症の場合は、
過食の結果である「体重増加」を恐れるからこそダイエットをする
→ 無理なダイエットをするからその反動で過食する
→ 一番恐れていた体重増加が起きてしまう
→ そこでますますダイエットに熱中する
というサイクルがあります。
過食はしたくないという強烈な意思があるからこそ、それがいきすぎて普通の食事も
食べられなくなってしまい、空腹感がまた過食をもたらすという、出口のない
サイクルにはまりやすいのです。
アルコール依存の場合は、飲酒の結果の「酔った状態」を恐れるところから病気が
始まるとはいえませんし、過食症患者の方があくまでも細い体型を追求するのとは違って、
「しらふの追及」ということが病気の根本になっているわけではありません。
また、アルコール依存の場合は、飲酒後嘔吐して酔うのを防ぐ、といった打消し行動が
見られることもありません。
このような点から、過食もアルコール依存も「嗜癖」と大きくいっしょにまとめて
しまうことに反対する専門家もいます。
確かに、アルコールを「断固避ける生活」は不可能ではありませんが、
食べ物を断固避ければ即拒食であるという点は、アルコール依存とは違ったむずかしさです。
ニックネーム aimi at 12:02| Comment(1)
| 過食症と他の疾患
2008年03月21日
過食症と解離性同一性障害
解離性同一性障害…、これは一般には「多重人格」という名前のほうが知られています。
一人の人間の中に、いくつかの違った人格が存在し、おもな人格の意識には
空白の時間があり、その時間には別の人格が行動している、というものです。
「解離」というのは意識的に亀裂があるという意味です。
人格の数はさまざまであり、2人のこともあれば、20人を越えることもあるようです。
過食症にこの障害が合併していることがあります。
すべての人格が過食をするというよりも、ある人格のときに過食が強く出ることが
多いのです。
解離性同一性障害がある場合は、過食症状を治療しようと思っても、
別の人格が治療に協力的でない場合もあるので、解離性障害のほうにもきちんと、
治療の手を差しのべるべきでしょう。
「食べているときは、いつもの自分と違ってワーッと食べてしまう」
「夢中で手首を切っていて、途中で気がついてはっとする」
などの意識の解離は過食症によく見られる現象です。
自分の中に
「よい子」の自分と
「悪い子」の自分がいる、
といった感覚もまれではありません。
しかし、これらの現象があるからといって、本人が知らないときにまったく新しい
人格が出てきて勝手に行動している、というのでなければ、多重人格とはいえません。
一人の人間の中に、いくつかの違った人格が存在し、おもな人格の意識には
空白の時間があり、その時間には別の人格が行動している、というものです。
「解離」というのは意識的に亀裂があるという意味です。
人格の数はさまざまであり、2人のこともあれば、20人を越えることもあるようです。
過食症にこの障害が合併していることがあります。
すべての人格が過食をするというよりも、ある人格のときに過食が強く出ることが
多いのです。
解離性同一性障害がある場合は、過食症状を治療しようと思っても、
別の人格が治療に協力的でない場合もあるので、解離性障害のほうにもきちんと、
治療の手を差しのべるべきでしょう。
「食べているときは、いつもの自分と違ってワーッと食べてしまう」
「夢中で手首を切っていて、途中で気がついてはっとする」
などの意識の解離は過食症によく見られる現象です。
自分の中に
「よい子」の自分と
「悪い子」の自分がいる、
といった感覚もまれではありません。
しかし、これらの現象があるからといって、本人が知らないときにまったく新しい
人格が出てきて勝手に行動している、というのでなければ、多重人格とはいえません。
ニックネーム aimi at 11:20| Comment(1)
| 過食症と他の疾患
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